■ ウエイトベルト 考察
スクーバダイビング、素潜りに関わらず既存品に散見する鉛の錘を通した一般的なウエイトベルトを身体へ装着する際
ピッタリとフィットさせて装着した筈なのに、いつの間にか装着していた位置からズリ下がっていることに気付き
素潜りでは水面に浮かびながら or ファンダイブ中にベルトを締め直したり、ズレ動いた錘を元の位置へ修正する動作を余儀なくされるのは
海中での楽しみに全集中したい時にストレスが増大する要因でもあります。
身体に装着したウエイトベルトが弛緩する原因は
ウェットスーツの生地は無数の気泡が集積した素材で(※ この気泡に浮力が備わっています )
水面下へ潜降すると水圧によりウェットスーツ生地の気泡が圧縮されて生地自体が収縮した状態になるため
陸上でウエイトベルトを身体へフィットする様に装着したとしても既存品に散見するウエイトベルトでは
海へエントリーする際に装着した位置で保持することは不可能という理論になります。
スクーバダイビングは潜降したらエアシリンダーに充填した空気が減少するまで水面へ浮上することは無く
近年、錘はベルトに通して装着する方法よりも BCD という器材に錘自体を収納する方式を採用した製品の台頭がめざましく
ファンダイビングの最中にウエイトベルトを締め直す動作からも解放され、海中での快適さを優先させたスタイルへ転換していますが
素潜りは潜降と浮上の反復運動ですから、何度もベルトを締め直したりズレ動いた錘の位置を修正するのは苦行でしかありません。
既存品に散見するウエイトベルトはナイロン
素材が大勢を占め、この
素材は水分を含むと繊維が伸びる特性により
乾燥時の全長よりも時間経過すると水中では若干ですがウエイトベルト自体の全長も伸びています。
また、ウェットスーツはクロロプレン合成ゴムにポリエステルを主に使用したジャージ素材を表面に貼布した生地を用いているので
ウエイトベルトのナイロン素材と相まって滑り易くなる厄介な相乗効果でズレ動くのを助長しているのは否めません。
■ 当該バックル&ラバーベルト 特長
当該バックルの内部機構には強力なスプリングが組み込まれており
水面下へ潜降するに伴い、水圧の影響を受けて圧縮されたウェットスーツ生地の厚み分を
スプリングが伸ばされた状態から元に戻ろうとする力 ( 弾性 )を利用して
自動的にベルトに掛かる張力をバックル本体が調整してくれる優れモノです。
エントリー前にバックル内部のスプリングにテンションを掛けてウエイトベルトを装着するだけで
潜降と浮上を繰り返す素潜りでも常にウエイトベルトは装着した位置からズレ動かない優れモノです。
ウエイトベルトの素材はスピアフィッシャーマンにはお馴染みのラバーベルトでも
ナイロン素材のウエイトベルトしかお使いになられたことがないスクーバダイバーの方々には認知度の低い素材ですが
天然ゴムに黒鉛粉末や加硫剤等を独自配合して金型に入れて高熱の蒸気で加圧して焼き固めるタイヤと同じ製法のゴムで
タイヤの耐久性と同様にダイビング中にウエイトベルトが伸びてしまう・・なんてことはあり得ません。
※ 類似品を出品されていらっしゃる方の中に『 ラバーベルトは水中で伸縮するのでベルトがズレない・・』と謳っていますが無知ゆえの誤認識です。
■ スクーバダイビング、素潜りで使用するウエイトベルトに求められる必須条件
命に危険が差し迫った状況にはウエイトベルトを海中投棄することでプラス浮力が瞬時に確保できる
『 クイックリリース機構を備えているバックルを使用すること 』と定義されています。
また、バックルに通したベルトには十分な長さを余らせておくことで、パニック寸前の状況下でダイバーがベルトを手探りで探し当て
身体の前方へ引っ張るだけでバックルのロックが解除され、瞬時に錘を通したベルトを身体から解き放つことで危険を回避できるのです。
一見すると余ったベルトは太もも辺りに垂れ下がっている状態ですが、意図的に自分の腹囲と同寸の長さに切り揃えてしまうと
咄嗟の時に手探りでベルトの端末が探せない上、バックルのロック解除も瞬時に行えないので非常に危険な装着事例です。
【 参考までに 】
特に素潜りは相応の危険が伴うためご自身の命を預ける器材には信頼性を求めて支出を惜しまない御方も多いのですが
相反して『 ウエイトベルトなんて安価な物でイイだろ! 』と出費を極力抑えたい御仁が選択する傾向として
ホームセンター等で購入できるラバーベルトと凸凹式の樹脂バックルを組み合わせた自作ベルトです。
前出の自作ベルトは自身の腹囲と同寸の長さでラバーベルト端末が切り揃えられており、クイックリリース機構が備わっているとは名ばかりで
水面移動や水面で獲物の取り込み、潜降と浮上を繰り返しているうちに凸凹式の樹脂バックルが身体の側面や背中側にズレ動いているのことに気付かず
万一、パニック寸前の状況に陥った場合に手探りで凸凹式の樹脂バックルを探し当てることが可能 or 否か?熟考なさればお解りいただけると思います。
素潜り中に起こり得るパニック対処を侮り、手先の器用さだけで前出のベルトを自作して使用なさることは早晩危機に直面することが懸念されます。
何よりも前出の自作ベルトは錘をベルトに通す時は片側の樹脂バックルを取り外さなければ
錘をベルトから抜き取れないという手間と面倒が伴うため、ベルトの端末を短く切り揃えてしまう傾向があります。
スクーバダイビングに関連する商品を扱う有名なメーカーでウエイトベルトのバックルに “ 凸凹式の樹脂バックル ” が
全く採用されていないことからもお解りいただける様に安全性が確立されていない危険な粗雑品であると解釈してください。
■ 適正ウエイト量の算出方法
ウェットスーツを着用した際のプラス浮力を相殺するだけの重量を身に付けるようにして、それ以上の重さは必要ありません。
着用なさるウェットスーツの生地が厚さ 5㍉ で長袖タイプのワンピースであれば、概ね適正ウエイト量は体重の1/10が目安で
体重が60kg の御方であれば錘は6kg となります。
スーツが新品の場合は体重の1/10 +α の錘が必要となり、着用年数が長いスーツは生地も経年劣化で収縮しており錘は軽減してください。
生地の厚さは同じでもスーツの構成がジャケット&ロングジョン、フード付きボレロ&トラウザース、
ジャケットの下に2.5mm 厚のインナーベストを併用する等によっても適正ウエイト量には差異が発生します。
■ サイズ
ベルト 全長 :約150 cm ( ※ ±0.5cm の誤差はご了承ください )
【 コンディション 】 新品
【 お願いとお約束 】
検品した新品につき、落札後のクレーム及び返品はお受けできませんのでご了承ください。
『 10枚の画像 』と『 コンディション 』でご不明な点がございましたら
ご入札の前にオークションのQ&Aにてお問い合わせください。
( ※ 終了間際のご質問には対応いたしかねますのでご了承ください )
ご自身の意思で入札なさるのですから入札後は如何なる理由をお申し出になられても
入札の取り消しをお受けすることはできませんのでご了承ください。
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【 発送方法 】
ゆうパケット / 送料 出品者負担 / 即日発送いたします。
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